旗つき眼鏡

わたしはずっと裸眼で暮らしていますが、一時期だけ眼鏡をかけたことがあります。小学校6年のとき、左右の視力が違い過ぎるということで病院へ行き、矯正用の眼鏡をかけることになったのです。(でも、大人になってから、小6から矯正するのは手遅れだと言われました。(忘れもしない、東京一二三五六七八九十医大あるいは東京÷4医大で!あの医者め、「視力の異常は普通は小学校低学年までにわかるはずなのに、小6までわからないなんておかしい、きっと視力検査でズルをしていたに違いない、とにかく今さら矯正はできないし、そればかりかずんずん悪くなって弱視になってやがて目が見えなくなるかもしれない」と何の気遣いもなく、患者(わたし)を非難して、脅して、いったい何がしたいのでしょう?!あまりにショックでその場で泣いてしまいました、「あたしズルなんてしてません!」、、あれからだいぶ経ちますが、いまだに同じくらいよく見えています。他の目医者に聞いたところ、おそらくこのまま、年を取れば老眼になる程度だろうとも言われました、もちろんこっちを信じますし、今も不自由なく暮らしています!)


ということはさておき、とにかく、小6のとき授業中だけは眼鏡をかけることになったのです。
高いのはダメってことで、お店で一番安い紫のフレームを選びました。選んだというか、母親が「これがステキじゃない!」と言ってそれを選ぶよう仕向けたのです。それは別にいいのですが、何日か眼鏡をかけたり外したりして過ごしているうちに、レンズの周りのフレーム部分と、耳にかける部分、アーム?をつなげる蝶番のネジが取れてしまいました。ネジを指で回して使えたのですが、ネジが緩んでいて何度やってもすぐに取れてしまうのです。


わたしの家はお金持ちではありませんが、たぶん眼鏡のネジくらいは買えたと思うのです。でもわたしは買ってもらうということに頭が回らなくて、自分でなんとかする気になっていました。針金で留められるか、糸で留められるか、、いろいろ考えているうちに、ふと、爪楊枝を思いつきました。さっそくネジの代わりに爪楊枝をさすと、なんとピッタリです!爪楊枝は先端が細くなっているので、というか先端から太くなっていくので、ネジの穴にさすとちょうどいいところでピッタリ止まります。爪楊枝を目立たない長さに切れば、ばっちりネジ代わりができたのです。


よかったよかった、と安心したところへ、ふと「この爪楊枝をこのまま旗にしたらどうだろう?」と思いついてしまいました。で、さっそく紙に絵を描いて、お子様ランチの旗みたいなのを作り、眼鏡にはめました。これがなかなか、ちょっとおしゃれでちょっと良い感じ。家の人たちに見せると、「ハタ坊みたいだけど、いいかもしれない」ということなので、次の日さっそく眼鏡ケースのなかに、旗つきの爪楊枝2本(←お色直し用)を入れて学校へ。


わたしには、なんてことない遊び心だったのですが、、、いま考えてみれば、ある日突然眼鏡に旗をさした生徒がいるっていうのは、ちょっとビックリかもしれませんね。しかも、見せびらかす風でもなく当然のような顔をして、授業を受けてるのですから。担任の先生は「おまえそれは、、、なんで、、、??」と言葉を失っていました。「それ、、ずっとつけるのか?、、やめてもらうことはできないか?」
、、ということで、またまたここで発明の芽?が摘まれてしまったのでした。(それはさておき、周りの同級生はどう思ってたのかしら?バカじゃねえ!くらい言われたかもしれませんが、記憶にありません、、首にネギを巻いてくる人もいたくらいなので、眼鏡に旗くらいなんてことなかったのでしょう。、、ついでながら、タップダンスといい、わたしのすることはまるで目立ちたがりみたいですが、偶然思いついたことをウッカリ実行してしまっただけなんです。)ちなみに眼鏡のほうは、結局慣れることができず、半年で使わなくなり、以来そのまま裸眼で暮らしています。


で、思ったのですが、この旗つき眼鏡、応援するときなんかにいいと思います。わたしは全然オリンピックとかその手のものは追ってはいないのですが、旗つき眼鏡で応援って結構手軽で気分も盛り上がると思いますよ。用意するのは爪楊枝と紙、そしてネジのとれた眼鏡だけです。竹串の方が旗が高くなって目立つかもしれません。<それにしても、『蝶々夫人』を使うってどういうセンス?いまは2006年ですよ!もしやジョーク?ドイツの人が『舞姫』を話題にしますか。>