「ヒップホップ・プレジデント」と「恋のミニスカ・ウエポン」
という映画を見ました。この2本はもちろん全然関係ない2本で、わたしが偶然同時に借りただけなのですが、これも何かのご縁(?)。二つ並べて感想を言います。
「ヒップホップ・プレジデント」(…この邦題なに??)は黒人コメディアンのクリス・ロックが監督・脚本・主演。(実はわたし、クリスロックDVDを買ってしまうほどクリスが好き。)クリス・ロック演じる主人公が大統領選に出馬するという話です。
「恋の、、」は、アクション映画のコメディ版で、正義の味方の女子4人組が、敵の女泥棒と対決する。、、ところが、正義側の女子が敵の女子と恋に落ちてしまって、さあどうする?といった感じの映画です。
一方はビンボーな黒人の男が大統領候補になるコメディ
一方はレズビアン・カップルが中心のアクション・コメディ
。黒人の大統領とレズビアンのヒーロー物、どちらも「今まではありえない」シチュエーションの映画と言えるでしょう。でも、そのありえないことの扱いが異なっています。クリスロックの方では「(ビンボーな黒人の大統領は)ありえない」という仮説が映画のド真ん中におかれて問題化されている一方で、「恋の、、」の方では、「ありえないってなんのこと???」ととぼけているかのように「当たり前」っぷりが強調されている気がします。「(レズビアンヒーロー映画が)ありえなかった」という問題は映画のなかではなく、映画制作以前の段階で検討されていて、映画はその「ありえなかった」ことを「普通」にしてみせるべくコメディを使っている。そんな気がします。(主人公の子は関係を非難されるのですが、それは相手が同性だからという非難ではなく、相手が敵だから。)
、、だからなんだっけ?
、、ここまで書いたものの眠くて倒れそうなので、急にまとめますが、
どちらもコメディを使って、ある種の復讐?というか意見表明を感じることができます、、復讐といっても、もちろんダラダラと楽しむ映画ですが。、、楽しむといってもクリスの方はストーリーは無視して、個々の細かいセリフの方が面白いし、「恋の、、」の方も、まあ、なんというか、ストーリーはあってないようなもんで、、別にわたしはいいですけれど、、。ちょっと照れるようなシーンもあって、それを見るのが、、なんというか恥ずかしいのですが、でも男女カップルの似たようなシーンなら今まで百万回くらい見せられていることを考えれば、照れるのは慣れていないだけかもしれませんね。あと、主役二人のお化粧はあれでいいんでしょうか。それと、クリスの方には、文句を言いたいところも多々あるのですが。
とにかく、どちらも目くじらたてず、お正月気分でみるような映画でした。