アンドレア・ドウォーキン「男を憎まなかった」

Andrea Dworkinが亡くなったことについて、何かしら書くべきか否か考えていたら、
こんな記事が目に入った。

'She never hated men'
'She never hated men' | Books | The Guardian

強い論調と頑なな見解で反感を得ることの多かったアンドレア・ドウォーキンであるが
この追悼記事は(批判的な視点も持ちながらも)敬愛の情がこもったものである。


だけど、このタイトルでいいのだろうか。


「彼女は男を憎みはしなかった」、、


わたしなら、自分が死んだときにこんなタイトルではイヤだな、、、
墓場で「、、それって、どんな人生だんねん」って思う。


しかし、これがドォーキンが活発だった時代のフェミニズムのイメージかもしれない。
特にドォーキンの「男を憎んで」いるかのような主張と「女らしさ」の欠如は。


そうであれば、ドォーキン追悼におけるこのタイトル(「彼女は男を憎んでいるってわけじゃないんです」とお詫び・言い訳の必要にかられたタイトル)は、時代の不/変化を反映しているようだ。

今なら「フェミニストは男を憎む」言説は古いし不適切である、はず。

だけれど、同時にまだ「男との関係においてのみ」一人の女が語られる。


そして、このような「時代の変化」をもたらした要因の一つが、他でもないドォーキンの主張であろう。議論を巻き起こしたという点で。