流れ流れてWesley Willis(そしてmullet)

● 高3のときの世界史のテストは「ナポレオンについて知ってることを3つあげなさい」でした。

わたしが書いた答えは確か、、
①フランス人だった
②男だった
、、あと一つ、なんだろ、、思い出せない。。
ナポレオンについて、あと一つ何を知っていたんだ、わたし(まさか、、この二つが精一杯だったのだろうか…)


それにしても、、、こんなことでいいんでしょうか!
「フランス人」っていうのは、まあ時代的に言えるかもしれない。「男だった」については、どうなんでしょうか?いまのわたしが使ってる意味での「男」だったのでしょうかね?…って、この世界史騒動のなか、疑問を感じるのはこんなことだったりして。


歴史といえば、ソクラテスの時代は、書物が誕生した時代です。(たぶんね、ま、高校での世界史の知識は↑のごときなので、間違えてるかもしれませんが。)
ソクラテスは書物をあまり支持していなかったとか。というのも、書物を使うと「書物に書かれた知識に頼る勉強」が中心になって、「考え方を鍛える勉強」がおろそかになるから。
うむ、書物によって、「勉強」が「(書物的な)知識を得ること」と「考える力をつけること」とに別れたといえるかもしれませんね。、、、だから何ってわけじゃありませんが。(いや、ホントは考えてることがあるのですが、ひみつ。)


というわけで、こんなわたしが言うのもなんですが、「歴史」をやるなら、通り一遍の歴史だけでなく、考える歴史、「どういう視点の歴史」って問題とか、名前の残らない人たちにも焦点を当てて欲しいものですね!


● ということはさておき、今日わたしが動揺したのは、世界史に燦然と名を残さないだろう Wesley Willis です。

友だちが「これ覚えてる?」といって取り出したCD。
、、もちろん覚えてるわ。
これは、遠い昔に、100円くらいで購入し、そのまま友だちにプレゼントした(押し付けた)もの。Wesley Willis。


いったい、なぜこのCDを買ったんだろう? (100円CDを買ったことなんて他にありません。)wesley willisなんて聞いたこともなかったし、わたしはイワユル「へんな物好き」ではないし、音楽も全然知らない、情報にも疎い。唯一判断するのはジャケットの見た目だと思うんですけど、、、
こんな見た目なんですよ、、

 なんか、、、、汚そう。 
わたし、いったい、何に惹かれたの?
ちなみに、ウエズリーのおでこに黒く瘤ができてるのは、この人、人と挨拶するときに握手ではなく「頭突き」をしてたからだそうです。長年にわたる人との交流が額に印されてるなんて、、、聖人か!


実は、このCD、実際に聞くともっと驚きます。
全24曲
ぜんぶ同じメロディ。同じ出だし、同じリズム、同じサウンド、同じパターン。

曲のタイトルは
1. fit throwing hell ride 2. lonely kings 3. play that rock and roll
4. shoot me in the ass 、、
、、と、それぞれ違うのですが、歌詞は殆どタイトルの繰り返し


全部聞き終わると怖くなる、そんな異様なパワーのある音楽なのです。(そして、怖くなってすぐに人に押し付けた。)


さっきインターネットで検索してみたのですが
http://en.wikipedia.org/wiki/Wesley_Willis

Wesley Willis(1963-2003)シカゴ出身、子供時代は養護施設で育つ
198cm 160kg  統合失調症
1000曲以上をレコーディング(ぜんぶ同じ調子なんだろうか、、)
最近では映画「スーパー・サイズ・ミー」に「ロックンロール・マクドナルド」が使われる。(覚えてないな〜、もう一回見ようかな。)

さらに詳しくは↓(英語)
http://www.monzy.org/wesley/


歌詞はこんな感じ

"Alanis Morissette"
You are a rockin' maniac.
You are a singin' hyena.
You are a rock star in Jesus' name.
You can really rock Sadam Hussein's ass.
You are so lovable to me in the long run.
ALANIS MORISSETTE!
ALANIS MORISSETTE!

、、、「長い目でみれば、あんたとっても可愛いぜ」って、あなた、、、褒めてるの?????


でもねぇ、、、、「黒人のデブでホームレスの統合失調症」ってのが、なんか、ゲテモノ好きのための「宣伝文句」みたいになってる、そんな印象がちょっとするんですけど、、、、。ファン(?)も、白人の大学生が多いとみたね。


ま、そんなわけで(どんなわけだ?)、この人の音楽が、流れ流れて、現在こんなところのわたしの部屋に流れているのです。消費社会ってなんだか不思議。そして、気がつけばわたし、ナポレオンよりも、この人のことを多く知っている。(しかし、、、、、このCDはすぐに友だちに返すことになるでしょう。)



あら、こんな歌まであったよ! Cut the Mullet!「ミュレットやめやがれ!」
http://www.youtube.com/watch?v=roxMH07qHmc
「ミュレット」というのは、髪型の一種で、↑の映像のとおりです。
ちなみに、cut the mulletというサワリの変な歌い方は、誰か別の人がやったことに違いありません。ウェズレーはそんなことしないもん。(←もう知ったかぶり)


醜いミュレットはいかん! 
だけど↓は良い(長い目で見れば)