『seventeen』の記事

そうそう、2、3週間前のアメリカ版「seventeen
あれ、どうなの?


本屋で待ち合わせをしていて、ボヤーっと外国雑誌を見てたら、たまたま目に入り、ふとした気の迷いで(倍も年が違うのに)手にとってしまったんだけど、、、。いま思えば買えば良かったかも。時間がなくて、パラパラと写真を見ただけなんだけど、結構面白いことを扱ってたのよ。(「面白い」って言っても、さっきまで忘れてたけど。)


一つは、顔の傷やヤケド痕のある人たちの特集。写真とともに、その子たちが、ヤケドの痕とかそういった自分の身体の一部を、自分ならではの「個性」とみなして、いかにかっこよく付き合っているかを語っている特集(こういう話が出てくるのはとっても大事だよね)、、、だと思う。
、、だと思うのだけど、よくわからないのよ。
だってさ、頬にヤケドした女の子とか、顔に傷のある女の子に混じって、
刺青を入れてる子、さらには、肌の色までカバーしてたみたいだから、、、いまいち趣旨がわからない。


傷やヤケドは「望まずについてしまったもの」というカテゴリでいいかもしれないけど、だとしたら、自分で望んでつけた「刺青」は違うんじゃないの?
さらに、肌の色(黒色と白色だった気がする)ってのはどうなの?
肌の色は、自分で望めないっていう点では、「刺青」よりは「ヤケド」に近いのかもしれないけど、でも肌の色におおいかぶさった歴史や社会的制度は「ヤケド」とは違うでしょ?だから、ヤケド、刺青、肌の色、、、、が、どういう趣旨で並んでるのかいまいちわかんない。(、、ちゃんと読んでないせいもあるんだけど、、、やっぱしおかしいよね?わたしの見間違いかな、、。たまたま、白人・黒人のおねえたちが出てただけで、色の話ではなく、お肌のコンディションが話題だったのかな、、でも色だった気がする。。。やっぱ買えば良かったよ、、でも確かすっごい高かったし、わたし17歳じゃないし、、)


もしや、傷も刺青も肌の色もみな、同じ地平に並ぶ「個性」だから大事にしよう!っていうキャンペーンなのか?
うむ、「個性」という名のもとに、歴史的・社会的文脈を切り離す(といっても、実はウヤムヤにしてるだけで切り離していない)マルチカルチュラル派の陰謀に違いない!


、、、なんて思って見てると、次に現れた記事は、じゃーん「レズビアン・キラーズ」だ!
これって、「faster pussycat! kill! kill!」とか「バウンド」みたいな、カッコいいファンタジーかと思うでしょ?…違うんだな、、。15歳と16歳のカップルが、片方の祖父母を殺害した最近の事件を取り上げてるんです、写真つきで。なんせ読んでないので、いま検索してネット上の記事を読んだんだけど、、、身勝手で惨めで不快な事件みたい。


それで、ちょっと考えたのだけれど、この陰惨な事件は「レズビアン」って冠をつけるべき事件なのかし?おそらく読者はティーンエイジャー、そのなかにはセクシュアリティ(にまつわる偏見)に悩んでる子もいると思ううし、、こういった言葉の結びつけ(例えばレズビアン→→反社会的落ちこぼれ)がどういう印象を読者に残すだろうか。


う〜ん、やはりこの号を買っておけば良かったかな。
(それにしても、セブンティーンってこんなにいろいろと載ってるんですね、、パリス・ヒルトンばっかりかと思ったよ。)