貧乏を犯罪視すんな!

「あのへんはガラが悪い」とか「あのへんは怖いから近づかない方がいい」とかそんなことを言う人がいるけど、わたしからも言わせて頂けば、そう言う人こそそこに近づかないで欲しい、こっちからもお断りだっつの!


、、、と、やみくもに怒ったりして、ごめんなさい。今日そういう会話が耳に入ってきてツラくなったので、、。格差が広がるとか言われてるなか、貧乏人と貧乏地区の犯罪者化/犯罪者扱いが進むのが恐ろしくなりました。


わたしは、今は違いますが、かつて貧乏地区の貧乏アパートに住んでいたことがあります。わたしの場合、一時的にそこに住んでるだけだったし、本当にイヤだったらそこを立ち去ることができたので、近所の他の人たちとは事情が違ったけれど、それでも、自分がどこに住んでいるのか、人に言うのが恥ずかしかった。判断するような目つきで見られるのがイヤだった。
確かに、アル中やヤク中は多いし、路上には「立ちんぼ」といわれるような人がいるし、キチガイはいるし、喧嘩も絶えないようなところだった。こういうのって「ガラが悪い」とか「危ない」ということなんでしょ?そりゃ怖い人もいたけどさ、でも、(わたしが代表して言えることではないので、ただのわたしの意見だけれど、)そこに住んでるわたしたちにしてみれば、それが日常だし、そうやって暮らすより他の選択が見えない暮らしを毎日地道に送ってるだけ。こっちにしてみれば、よそ者によそ者視線で判断されて、いまやっとのことで送っている生活までもが乱されることの方がよっぽど恐ろしいんよ。第一、危険にさらされてるのは娼婦やんなきゃならない人であって、あんたなんて危険なわけないじゃん。ただでさえ貧乏で余裕ないっつのにね、「生活してる」ってことを無視され否定され、敵視されるって、本当に頭にくる!そんなこともわからないあんたにツベコベ言われたくないわよ!
…はっ、また取り乱してしまった。


問題なのは、貧乏を作り出しているシステムだとわたしは思う。「危なくない」ところに暮らしていて余裕がある方は、貧乏と犯罪を結びつけて敵視して終わりにしないで、悪循環を作っている仕組みにこそ目を向けて欲しいです。そういう方面にお知恵をお貸し下さい。