授賞式で聞き取れないこと

いまノーベル賞.orgで、今年のノーベル平和賞の授賞式のビデオを見ています。初めてノーベル賞授賞式見たよ〜。他の色んな賞と同じように余興もあるんですね。
今年の平和賞はムハマド・ユナスとグラミン銀行。それで気になって見てるんです。


グラミン銀行マイクロクレジットについては、よくわかんないので今度勉強するとして、わたしが見てる授賞式のビデオではいま、ムハマド・ユナスが英語で演説しているんだけど、これより前に、女の人がグラミン銀行を代表して賞を貰って、マイクなしで喋っていました。たぶん、バングラディッシュ語で。


そしたら、ビデオの解説の人が「翻訳がないのでわかりませんが、謝辞を述べているものと思います。これを聞いてる人のなかにはわかる人もいると思いますけど。」と言って、それだけで次の歌のコーナーに行っちゃったんです。
これでいいの?
なんかわかんないけど、わたしはこの人が気になったので、いまユナス氏の演説はそっちのけで調べました。殆どの記事では「グラミン銀行代表」くらいでしか紹介していなかったけど、↓にはやや詳しくあります。

Among those benefitting from a Grameen credit was Mosammat Taslima Begum, a Bangladeshi woman who used her first loan in 1992 to buy a goat. Now a successful, small entrepreneur, Begum was also in Norway to accept the Nobel on behalf of the bank's millions of borrowers. VOAnews


この人はMosammat Taslima Begumという名前で、1992年に羊を買うために初めてローンを受け、いまは小さな事業で成功している人。だそうです。ユナス氏の言うプアな側にいた人なんですね。


それならなおさら、この人の言葉が知りたかった。もちろん、きっと謝辞だろうけれどさ、でもこういう「立派な」機会で、こういう人が語ることってめったにないでしょ。だから知りたかった。


わたし、、たぶんグラミン銀行だと思う、ずーっと前にこういうマイクロクレジットのことを扱ったドキュメントを見たんですけど、そのときの映像では、債務者は毎回毎回お辞儀しながら宣誓みたいなのを唱えることになってて、借りる側と貸す側の関係がちょっと、、貸す側が威圧的で権威的なカンジがしたんだけど、、、お金を借りる、融資を受けるってのはそういうことなのかもしれないけど、、いろんなことを指示していたり、、、なんかちょっとショックだったんです。


グラミン銀行っていうのは、今度少しは勉強するつもりですが、資本主義の枠組みのなかで貧困をなくすような、資本主義の枠の中でその方向を変えるような、そういう理念のものだと思うのですが、
わたし、こういう実践が称えられるのはいいと思うのですけど、、けれど、同時にどういう構造を持ち込んでいるのかとかそういうことも気になります。女だけに融資するのは、女は必ず家族のために使うからっていうのも気になるんです。


だから、気になりました。謝辞を期待されているところで、しかも成功者だからこそ代表になってる人なので、謝辞しか言ってないとは思いますが、それでもこの人が何を言ってるのか知りたかった。この人が言っていないことも知りたかったな。、、と書いていたら、ユナス氏の演説も終わってしまった。また今度見てみるかな。