Band für Afrika

そういえば、すっごく前(たぶん80年代終わりくらい)に、深夜の洋楽番組が「バンドエイド特集」を組んでいたんです。
イギリスのDo they know its christmas?、アメリカのwe are the world、ディオンヌと友だちのエイズ募金といった有名どころから、ヘビメタ版のStars, アパルトヘイト反対のSunCity、ホームレス問題の「Hands across America」、あと麻薬がどうのこうのってのもあったなー。


そのなかでも、忘れることのできないのが

ドイツのバンドエイド の「Nackt Im Wind」
この曲は、それまでわたしが知っていたエイド曲とはちょっと違っているのです。


それまで、わたしが知っていたエイド曲といえば、歌詞もビデオも「たすけあい」の心に溢れていました。(一方的にお助け下さってるから、「たすけあい」って言い方はおかしいけど。)

例えば、イギリス版は「あの飢えた人たちはクリスマスを知ってるかしら?、、みんなで寄付してクリスマスだって知らせてあげよう!」と、頼んでもないのに伝道師的な気持ちにまでしてくれるし、
アメリカ版は、さすが世界のアメリカ/アメリカの世界、We are the world! みんなで自分たちの世界を変えよう。(イギリスは「彼ら」と「自分たち」とを分けて考えてるのに、アメリカはいきなり「わたしたち」)
でしょ。
出てくるスターもみんなで抱き合ったり、微笑みあったりして、温かみがあった。


ところがドイツ版は、
薄汚い人たちが、不機嫌そうに低い声で歌ってるだけじゃなく、歌詞もすごく暗いんです。

1985年 Band für Afrikaによる 『Nackt Im Wind』 (風のなかに裸でいる)

(歌は4:35(54秒後)くらいから始まります。特に最後の方、0:45のステキな人に注目して下さい)


懐かしーい!!
歌詞は「無慈悲に吹き荒れる殺人ハリケーンのなか、声もなく裸で死んでいく人たちがいる。
 われわれはたまにコインを投げては、自分のせいでなくなるのを願い、
 そして、そんな人たちのことなどすぐに忘れてしまうのさ」
 といった感じ。 

we are the worldで助けよう」どころか、みんなで怒って救いのない歌をうたってるんですよ。
(じゃあどうすればいいのか?、、、一番下↓にライブ版で代表者が言っていることを太字で入れました。)


しかも、ここにいる人たち、、、、、スター?? 
通行人だよね?そのへんの公園で散歩してた人を連れてきた、とか??あと刑務所の有志とか?
一人だけハノイロックスみたいな人がいるけど、持ってるのはピアニカみたいだし。


、、、なにかしら、、、、何度も見てもステキ。


何を隠そう、
0:45〜0:37まで歌ってる人が、超タイプなんです!
そう、一番後ろの赤い服を着ているデクノボウ風のお方!

十何年ぶりに見たけど、やっぱり今でも好きだわ。なんてお名前なのかしら!、、、歌も上手じゃないけど、、やっぱし散歩中に声を掛けられたクチかしらね。超タイプ!


次に気になるのは、教育テレビに出てそうな1:16の人。不機嫌に無理がある。(それから、1:05で歌ってる「太いロッドスチュワート」みたいな人の横のきれいな男子。女だったらいいのにねー、なんとなく。)


あと、ここに出てくる女の人はみんなステキでわたしの好みなんだけど、、気のせいかし、、


と、、歌がすごいといいながら、、好みの人を探して何十回も見てるので(ビデオ録画してあったのです。もう紛失してしまたけど)、ドイツ語は何もわかりませんが、この歌なら今でも「らしく」歌える気がします。



ユーチューブにライブ版(英語字幕つき)もありましたが、残念なことに、途中でブチッと切れてるんです。
でも、ライブのはじめに「これで少しはお金が集まったけど、長年に渡る植民地政策に比べたら微力すぎる。重要なのはヨーロッパや日本やアメリカが軍事的・経済的な利益追求を直ちにやめること!」と言っててステキです。



(いかん、、この曲を見つけてから約3時間ずっと繰り返し聞いてる。このビデオの何かがヤミツキにさせるのよ。)