不安で泣きそうでした

わたしは手続きが苦手で、必ずどこかで何かを間違えてしまうんだけど、今回も手続き的なひどいミスをしてしまい、昨日はかなりビビっていました。このせいで仕事をなくし、アパートを追い出され、実家には縁を切られ、友だちの家を転々と世話になるもやがて居場所がなくなり、路頭に迷い、そして、想像力が貧困だから思い浮かばないけど何かヒドイ末路を迎えることになる、と震えていました(…「フツー」から外れたら死ぬぞと脅す資本主義と政府の言説にのせられて)。


心配なあまり夜中にコンピュータをつけ、「手続きで失敗したけど億万長者になった人の話」とか「手続きに失敗したことで人並みはずれた能力がつく話」とかを探したり(何やってんだか)、ふと『素晴らしき哉、人生』を思い出して天使つきのジェームス・スチュワートを羨んだりと、ヤキモキして怯えも頂点に達しました。


…結局、まあ大丈夫ということになってホッとしたのですが、わたしにはこんな風にドジして焦ったり、心臓がドキドキするような心配事があると、気分が乗ってきちゃうのか、ついでに思い出してさらに気持ち悪くなることがあるんです。2つも。


一つは、子どものころ、山の方に自転車をひいて行き、上から一気に降りてくるという遊びをやったとき。舗装された道路だったのですが、スピードが出て面白くなったところで、ハンドルがきかなくなり、なんとブレーキもかからず、どこかに(というか、自動車に)ぶつかるしかない!!と絶体絶命大ピンチで青くなってハンドルにしがみついたとき。絶体絶命の曲がり角でなんと公園があって、そこにすべり込んですり傷で済みましたが、思い出すと今でも足がすくむんです。


もう一つはもっと怖い、いつ思い出しても怖くてドキドキしちゃうんですが、、
時速125〜145キロのバイクの後ろで1時間ノンストップ。…生きた心地がしませんした、いま書いただけで怖くてチビっちゃうよ!!
「なんかあったら合図して」とか言われても、しがみついてるのが精一杯、合図なんかしたら一瞬でバランス崩れて飛んでっちゃうっつの、ほんと。合図ができないゆえの恐怖のノンストップ高速。怪談話に「二人乗りバイクで呪いのトンネルを抜けたら、後ろの人の首がなくて血が吹き出てた」というのがあったけど、それって呪いじゃなくて、絶対スピードの出し過ぎだと思う!!風がすさまじくて、ちょっとでも力が抜けたら、頭がのけぞってもぎれるし、片手が少しでも滑ったら即転がり落ちて死ぬって感じだもん。もうホント、いつ思い出しても、あのときの恐怖がリアルに甦ってきて生きた心地がしないんです。


というわけで、ドジったときにはいつもこの二つを思い出して不安を倍増させてしまい、そのたびに、もう二度とバカなマネはしない!って深く深く反省するんです。バカな真似というか、予測がつかなくてそんな目に合ったので、これからは危険を予測できるよう用心深く生きようって。何事もダブルチェック、トリプルチェックだって。
 それなのに、気がつくとまたウッカリしてバカなことになってる。やっぱりナントカはナントカまで治らないのかもな。 …でも、今のところ生き延びてるから、ま、いっか(と、結局また自分を甘やかしたりして、、。治らんな。)