世界の皇室とかプリンスとかいうとハオレばっか出てるけど王様といえばアフリカじゃないの


つい最近橋本治の女帝の本を読みました。
日本の女帝の物語 ―あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書)
今まで考えたことない持統天皇やナントカ天皇の話を知って面白かったです。


だけど、
歴史に明るくないせいか、たまに1センテンスに登場人物が3人以上出るような凝縮された文が続いてわかりにくかった。

そして何より、天皇制って社会制度っつの?支配制度っつの?そういうやつだよね?当時の社会(非/社会の部分も)にとって、どういう制度だったのか、そしてわれらが人民とどういう関わりがあったのか。そういうことに触れてないけど、奈良時代ってそういうものなのかし…?


と思ってたら、偶然次に読んだのが有吉佐和子日舞のお家元騒動を描いた「乱舞」だったので、橋本治の本とすごく重なってよくわかった、天皇って家元制度なんだーって。(有吉佐和子の小説では、踊りの世界が世の中的にどういう存在で、どういう金銭システムかっていうの触れられてたけど、この女性天皇の解説ではそれがごっそり抜けてるんだよねー。)


あと、「あまりにも現代的な古代の六人の女帝達」がテーマっぽいけど、ナントカ天皇たちのどのあたりを指して「現代的」と見てるのかの説明がなかったんで(ガラスの天井には触れてたけど)、何が現代的なのかわかんなかった。わたしバカなのかも。
あと、できれば、現代の天皇制につなげて欲しかった。ほんっと、女だろうと男だろうとさっさとやめてほしいし考えるのもウンザリお松なんですけどね。