矯正施設のルール

memo
July 17, 2005 ny times
Gay Teenager Stirs a Storm
By ALEX WILLIAMS
When Zach, a 16-year-old from Tennessee, wrote on his personal Web page that his parents were sending him to a fundamentalist Christian program because he was gay, he caused an uproar.


ニューヨークタイムズの記事になって初めて知ったのだが、
両親に自分はゲイであるとカムアウトした16歳の少年が、キリスト教原理主義的な施設に入れられた。この施設は、同性愛の性的指向を矯正しようとする施設。
こうした状況におかれているのは彼だけではないと思うが(彼が無事に戻りますように)、今回ニュースになったのは、この少年はこのことをブログに書いおり、それが大勢の目にするところとなったから。


施設に入れられる前に、彼はブログにその施設のルールを載せているのだけれど、
そのルール(ものすごくたくさんある)を見ると、まるであの映画みたい。
えーっとなんだっけ、but i'm a cheerleader、邦題は、、「go go チアーズ」でした
あの映画がチャカしてとったルールがそのまま書かれているようだ。


例えば
「身体的接触は禁止。人との接触は軽い握手やちょっと肩に手を置く程度にとどめる。」
「女は常にブラ着用のこと。週に二回はムダ毛処理すること。」
「(自分のジェンダーにそぐわない)誤ったイメージをもらたすものを身につけない。
 例えば、(女の)男っぽい/ボーイッシュな服装、(男の)ジュエリー、
 キャンプっぽい、ゲイ・レズビアンっぽい振る舞いや話し方は禁止」
などなど。


これが聖書の言葉とともにならんでいるのだ。
こうやって改めて文章化されているのを見ると「アホかいな」というようなルールなのだが(こういう施設自体おどろきだけれど)
だけど、これって(今さらいうまでもないかもしれないけれど)
わたしたちが「常識」といっているようなものとひどく似てないだろうか?

赤ちゃんのおもちゃ(女の子が「男の子のおもちゃ」で遊ぶのは心配の種)から
小学校の友だちとの会話から、大人の日常生活にいたるまで、「常識」としてまかり通ってることばかり。同性同士で手をつないでいいのは何歳までだったっけ?
毎日こうやって矯正されてるなんて、、、どうりで毎日怖いと思ったわけだ。


「常識を放棄しろ」とは叫ばないけれど、「常識」を疑うことから始めないといかんと思う。
「常識」にイデオロギーが埋め込まれてる、というかイデオロギーは常識の形をとって普及しているので。


ちなみに、わたしが興味深いと思った規則は
10. Absolutely no journaling or keeping a diary outside of the MI process unless directed or approved by staff.

3. All photographs will be taken for the purpose of sobering re-evaluation. Clients may request to have pictures returned to them via C.O.C.

4. Refuge clients will not be allowed to use personally owned computers during the program, whether on campus or at home/in temporary lodging. Computer stations are normally available on campus when clients need to type something.(、、LGBTQキッズにとっても、情報源としてコンピュータのもつ役割が大きくなってきている証拠ですね。今回この件がこのように注目浴びたのも、もとはブログからだったのだし。と、思うと、コンピュータにアクセスのない子供たちが心配。)


あ、あと、Abercrombie and Fitch や Calvin Kleinの服もダメだって。
(まあ、そいういうのが平気で買える家庭の子が行ってるとこなんだろうけど。
 そういえば、Abercrombie and Fitch の人種差別はどうなったんだろ?)