双子だから何なの?

つい先日、双子は見世物じゃないし、双子にはテレパシーもないということを知りました。(というか、双子にテレパシーがあると思っている人がいることを初めて知って、 そのうえで、それが違うということを知りました。)
そしたら、このあいだオプラ(というアメリカの番組)で、片方が性転換をした一卵性双生児を特集したと聞いたので、オプラサイトでチェックしてみたら、ここでも確かにテレパシーがないって言ってましたよ! 一人の髪の毛を抜いても、もう一人は痛くないって。(やっぱりそういう質問をよくされるらしいよ。)
、、ってことが言いたいんじゃなかった。

双子の一方が性転換してるというのが、何の意味があるのかわたしにはわからなかった。
双子だろうと何子だろうと、性転換は別の話ではないの?
遺伝子レベルで何かある/ないという話だったのかしら?


たとえそうだとしても、
身体の器官や遺伝子だとかホルモンだとかを、不変の生物学的事実みたいな説明の仕方をすることに、わたしは賛成ではありません。
というのも生物学の言説も「事実」を「ありのままに」言ってるのではなく、ある言説の枠のなかで「事実」を見ているのだから。(というわけで、わたしはナントカ・スターリングの考えに賛成です。)

だから、「性別があって当たり前」という言説のなかで説明される生物学は、性別を前提とした枠組でみるわけで、それに外れたものは「例外」として扱うだけで、前提を疑うことからは入らない。
こうやって生物学的な「事実」があるんだろうよと思います。
だから性転換を特別にして、それ以外の性別変更を許さないんだろうなあと。男か女かのどっちかでいろ、どっちかに振り分けられたらもう変わるな、なんてイデオロギー以外の何ものでもないと考えるのですが。(あと百歩譲ってもしも遺伝子なんだったら、どうしてもう一方は性転換を望まないのか?ってことは問い詰めなくていいの?)


えーーと、だからなんだっけ?
とにかく、わたしには双子の片方がFTM特集の主旨がわからなかったです。
「それでも二人は双子だし強い絆で結ばれてるのよ」みたいなことを言ってた解説の人も、、、そんなことでいいの?