道楽癖

最近ヒマなあまりテレビをつけるのですが、今日もふとテレビをつけてみたら、横浜の大衆演劇場の話をやってた。もうすぐ終わるところでちょっとしか見られなかったんだけど、でも千様の立ち回りがちょっと見れた。それが終わって回してみたら、白人のおねえちゃんが後ろにいる意味がわからない番組で落語を紹介していた。なんでおねえちゃんたちを後ろに?アホか!と、ものすごいストレスを感じ、さらに落語の話題も「ニッポン再発見」みたいな紹介の仕方でこれまたストレスだった、けれど我慢して見た。というのも、わたしは落語が大好きだから。それで、すっかり道楽癖が呼び起こされました。


わたくし、今は事情があって寄席にも芝居にも行かれないのだけれど、かつてはヒマさえあれば寄席や芝居や演劇に通っていたのです。いろんな種類の、いろんな場所へ、色んな劇団や個人を見に。当然(?)浅草木馬館にも行きました。姫京之助や里見要次郎がスターだった。、、当時はおっさんだと思っていたけれど、今のわたしと同じくらいの年齢だったと知り、小学校の先生の当時の年齢を知ったときくらい驚いた。(このあいだ久しぶりに見に行けたんだけど、楽しかった、若手の層も厚そうで。)
それに大衆演劇はいつも驚きがあります。ええーっホンキ?という衣装や、どこから見つけてきたん?という歌。それをグウタラと見てるのは楽しいです。おひねりがたくさんでるのも見てるだけで楽しい。


よく通ったのは寄席です。なんでも近頃またブームなんですってね。あーあ行きたいなあ末広亭。昼夜入れ替えなしなので、昼から夜まで9時間近く見ていたこともあります。あそこのお手洗いはまだあの紐を引っ張って流すタイプなのでしょうか? 
寄席に通いつめていたと自慢するだけに、さぞや鑑識眼があるかと思われるでしょうが、わたしの愛していたのは文治師匠です。(自分で書いておきながら語弊がありますよね、文治好きだからって鑑識眼がないってわけじゃ全然ないですから、、噺もものすごく少なかったとはいえ、わたしが通ってた当時は爆笑王だったもん!)とにかく文治師匠は特別なので、どんな判断もできません。


冷静にわたしが聞けてよかったと思うのは、桂枝雀。すごいですね。そして、もちろん志ん朝。ありがたいことです。
寄席ってじいさんばかりですから、機会があったら(早めに)聞きに行った方がいいです。一週間くらいまわる独楽を回していた女楽師匠もお亡くなりになったのですね。(「ようくまわるでしょ?一週間くらいまわってるんですよ」と、初めてのお客をからかう定セリフ。)

久しぶりにわたしの放蕩者魂が揺すぶられてワクワクしてしまいます。あーあ、行きたいなあ!!!行ける人はいいなーーー!!