知りたい。ベネズエラ。非核地帯。

the black commentatorとalternetをときどきチェックしているが、今回は二つともベネズエラのウーゴ・チャベス大統領が言及されていた。以前に教えていただいたベネズエラ関係のサイトと合わせて読み返してみたのだけれど、おそらくわたしの英雄待望心のせいで、チャベスに関する良い話はすんなり読めるけれど、批判的なことは「陰謀だわ」と思うし、心に残らない。

そんなわたしの、収容力の乏しい頭に残ったことといえば、チャベスは貧困問題を重視して、反帝国主義反自由貿易主義を繰り広げる立派な大統領!という印象

少しだけ残っているネガチブな印象は、チャベスは独裁者的というところ。(ちょっと前になるけれど、NYタイムズベネズエラのジャーナリズムの領域にもチャベスの「独裁」的な力を振るっているというような記事が載っていた。印象としては、日本のメディアの北朝鮮報道の控えめヴァージョンといった感じだった。)
確かに、メディアの規制しているようだけれど、でも親チャベス的であれ反チャベス的であれ具体的な内容にはわたしはたどり着けなかった。


何が言いたいかというと、情報がなさすぎて「印象」程度のことしか知りえなくて残念ってことです。もしもベネズエラが貧困のない社会を作っている最中なら、どんな風にどんなことが起こっているのか知りたいし、そういう方針が世界の常識になるように誉めそやしたい。反対に、もしも良くないんなら、それも知りたい。でも、特別な手段でもない限り、大きな新聞やニュースでは知ることができなそうです。というか、ブッシュ政権チャベスを敵と見なしているように、大きなメディアは敵視するか、話題にしないようにしているのかもしれませんが。


他にも例えば核についてそう思う。イランの核疑惑やパキスタンの核問題とか、怖い問題だとは思うけれど、そのような脅威中心の見解からしか核問題が語られないとすると、例えば、仮に、アメリカのような核保有大国が、自分たちの利益に合わせて、戦争の口実とするべく、他国の「核疑惑」をあげつらうようなことになってしまうとしたら、、、?核問題がただ利用されるだけになってしまって、核廃絶や平和は未来永劫ありえなくなってしまう。


そんな話題のされ方だけでなく、もっと別の、地球全体が非核地帯になるようなアプローチも強化されてほしい。非難や批判ばかりではなく、「誉めて伸ばす」って手もあるでしょう。

核兵器宣言をした国や地域にもっともっとスポットを当てて、そういう国や地域と連携をする方向を探るべきだ、と友達が指摘していて、なるほどと関心したのですが、そう思って注意していると、ホントにこういう方向での非核言説が少な過ぎると思います。わたしが無知なだけかもしれませんが、どこが非核兵器宣言した国や地域なのかすら知りませんでした。こういう取り組みをもっと具体的に誉めそやして、武器が世界的なそしりを受ける恥ずかしいものになって欲しい。


大国の見解や大きなメディアの見解だけが提示されて、その視点からだけ「問題」が語られるのは怖いと思います。
別のアプローチがあるし、別の情報や別の連携の可能性だってあるんだから、それを見たい。ビッグ・ブラザーに見られるのではなく、わたしたちスモール・ブラザーズ&シスターズが色々なものを見て行動できるような。