ドキュドラマ

うそ新聞オニオンの社説。タイトルだけでおかしい。「ユナイテッド93」という911のハイジャック事件の映画のことです。

Is Opening Week Too Soon To See A 9/11 Movie?

実際見に行くとしたら、わたしも↑みたいなことを考えちゃうだろうな。、、、映画自体は新聞では評判良いようですけど。


こういうのって「ドキュ・ドラマ」っていうの?
「実際にあった事件」を映画/ドラマとして再構築するのだから、とても難しいし、それなりに意義のあることだと思う。
でも、忘れがちだけど、もともと、ニュースや新聞だって、実際にあったゴタゴタしたことを「ある事件・出来事」という「枠組み」にいれて、「前後関係」や「因果関係」のある「ハナシ」として解説しているわけで、すでに解釈だとか再構築という作業だと思う。誰かが誰かを殺したとして、その殺した人が(「日本人の男」ではなく)「少年」だどか(「会社員」ではなく)「外国人」だとか、殺された人が「美人OL」だとか「ホームレス」とか、、言葉が選ばれて分類されて、それに見合う「意味」が付随するし、見合うような「理由」や「顛末」の解説になっていく。そもそもある出来事がニュースに値するか否か(あるいは人に知らすべきか否か)というところでも判断が入っているのだしね。ニュースにされない重大事がきっと山ほどあるんだから!ついでに、わたしたちが何かを見たり聞くときに、「それがなんなのか」って理解するっていうのは、、少なくても言葉に頼って理解する限りは、、解釈だし頭のなかでの再構築だしね。


だから、わたしは「中立」や「客観的」なんてありえないと思っているし(客観性を目指すかどうかはまた別の話かもしれないけど)、中立な視線を持ってる気になって威張ってる人が大嫌い。早く死ねばいいのに。

ってことがいいたいんじゃなかった。
解釈というのが視点や価値観に絡んだことで、多くの人にフツーに理解される物語やフツーにまかりとおる常識っていうのこそ、実はイデオロギーまみれだっていうことは世界の常識だと思う。「普通」「常識」ってのは「覇権をとってる見方」ってだけだから。

だから、えっと、、あ、そうそう、この911の映画がひとつのストーリーになってるかどうかというところにわたしは注目したい。それが違和感なくすんなり入るハナシかどうかも。批評を少し読んだ限りではドラマとして完結してるようだから。もしもそうだとしたら、誰の視線のどのようなストーリーとなっているのか。、、といっても、もしもこの映画を見るとしたら、だけど。