『ブニュエル、ソロモンの秘宝』

         


どんな映画かというと、、、

スペイン生まれの芸術家たちが活躍するユニークなファンタジック・アドベンチャー。若き作家ブニュエルは、友人たち(ダリとロルカ)と共にスペインの古都トレドの地下に隠されている伝説の秘宝を探索するのだが、想像もできない出来事が彼らを待ち受けていた…。

だってさ


えーっと、どんな「想像もできない出来事」が待ち受けてたんだっけかな?、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、どうやら、想像できないだけでなく、覚えてることもできない出来事だったわ。


はっきりいって、よくわかんないうえにつまらないんだよね。ブニュエルの映画が「よくわかんないけど面白い」だとしたら、少なくてもこの映画はその対極ではあるけど。しかも、アドベンチャーになってなかったよ。


どうしてこの映画を見たかというと、ブニュエルが大好きだから。ずーーーっと前、たぶん15年以上前に、夜中のテレビでブニュエル特集やってて、毎週1作品ずつ数週間に渡って放送してたんだけど(なんと贅沢な!)、それを見て以来ブニュエルには、、なんていうんだろ、、とっても愛着をもってる。(わたしの勝手な印象なんですけど、他の映画監督だと「自分とは違う世界のエライ人」って感じで、感情を抱くとしても「すごい」とか「恐れ多い」とか思いそうなんだけど、ブニュエルには「頼りになる親戚のおじさん」くらいの親しみを感じているのです。、、、顔のせいだろうな。…っていうか、、映画の印象はないんか、わし。)




おかえり、おじさん、出所したんだね!



、、と、まあ、こんなにもブニュエルが好きなのだけれど、近所のビデオ屋にはブニュエルは1本も置いてない。わたしは殆ど見てるからいいんだけどさ、この「ブニュエル、ソロモンの秘宝館」(←タイトルもこの方がいいと思う)だけが、唯一「ブニュエル」に関係してそうな映画なわけでちょっと悲しい。
…ほんと、この近所のビデオ屋、ハリウッド映画と最近の邦画と韓国映画しかないのよ、、、今回このつまらないスペイン映画があったのはソロモンの奇跡だわ。ひどくない?これじゃわたしが「爆発しなきゃ映画じゃない」って思い込む日も近いね。