レズビアン映画3(”ストレート”だったけど、、)

*p1*[映画]「誘いこまれる」


まずはじめに。昨日「見た目主義については後で考えよう」と言ったのは、(やや本気よりの)冗談です。だいたいからして、「見た目主義」は性差別と異性愛主義とグルになって展開されているものなので、「見た目主義だけを後回しに…」なんてことは片手落ちに決まってます。しかし、それでもなお、全部をひっくり返すことができないのなら、一歩の道も千里から、じゃなくて、千里の道のその「一歩」をどこかしら評価しなきゃならない。そういう断腸の思い(ってほどじゃないけど)の片手落ちなんです。「(差別的な)きれいさ」にしがみつかなきゃならない日がなくなることを願いつつ、わたしのエントリも「一歩」であることを願いつつ。




それにしても、自分ではたくさん見てるって思ったけど、でもレズビアン映画ってホントに少ないですね。
しかも、似たような話が多くない? 
なぜ似た話ばかりなのか考えてみたんだけど、レズビアンが出てくる映画は「レズビアンっぷり」にしか目がいかなくなるんじゃないかな。登場人物の特徴が「レズビアンなこと」に集約されて、立体的で複雑なキャラクターとして描かれていない気がする。

特に、「異性愛だ(と思い込んでた)けど、同棲に誘惑され、レズビアンに芽生える」系の話になると、その傾向が強い。異性愛映画で、男が女を誘惑するってだけがポイントのドラマってないんじゃない?たいてい他の事件や問題があって、それに巻き込まれていくその過程で関係が発展したりするでしょ。それが、レズビアンものになると、「女が女を誘惑する」ってだけで「問題(障害)」になるんでしょうね。ま、そうかもしれないけど。

Amour de Femme (2004)
(マルコビッチの穴 Being John Malkovich (1999) ものすごーく広義に。)
恋のミニスカウエポン D.E.B.S. (2004)  敵/味方という障害と合わせてる
Desert Hearts (1986)
Fire
(Gia: The Tragic Story of a Supermodel (1998) うーん、入れるべきかな)
Gymnast (2006) →気持ちはわかるんだけど、アクロバット以外退屈。
Gray Matters →最後にコメント
High Art (1997)  
Imagine Me & You (2005)
(キッシング・ジェシカKissing Jessica Stein (01)このスバラシイ映画についてはまたいずれ)
(モンスター Monster )
Salmonberries (1991) たしかそうだったような、、
Show Me Love (1998)
月の瞳 When Night Is Falling (1995)

上の( )で括ってないものはほぼ同じパターンじゃん?「どうしよう女子に惹かれてしまうあたし」的な話でしょ。


だから、こういう話は差がつけにくい。似たような状況をどれだけドラマチックに描いているか、がポイントかな。セクシーでその気にさせるか、コミカルで楽しいのか、、。俳優が好みか。そうなるとわたしはお手上げですね。、、別にどれもオッケーっすよ。


そこで、第2のポイント (注意:以下一部ネタバレ)
二人の女が結ばれた「その後」に何が待ってるか。これはかなり重要ですよ。幸せか不幸か、…っていうか「死ぬか生きるか」で分ける必要がありそうです。レズビアンってよく死ぬでしょ、ドラマや小説でも。

というわけで、

死ぬ(→レズビアンは不幸への道)
Gia 
High Art
Monster

生き残る
Fire (、、瀕死ですが)
Desert Hearts
When Night Is Falling

けど、これらの生き残る映画でもみな最後に引越します
引っ越すことに関しては、判断が難しいですね。新しい生活に向うっていうポジティブさがあるけど、、その場所にいられない/追い出されるっていう否定的な側面もある。この3作については、後者に思えます。
んで、引越し先は、、、もちろん非現実のおときの国です。

↓は「珍しい」かも。

生き残り、かつ、引越さない
Imagine Me & You (2005)
Show Me Love (1998)

、、こんなところかな。今日はこの中から、、


「ストレートだと思ってたけど…」の映画トップ5

1. 月の瞳
2. Imagine Me & You 
  「相手が女」ってことが問題じゃなくて、「結婚してるから」っていうところもよい
3. Desert Hearts
4. High Art もっと評価するべきかもしれないけど、今日の気分で
5. Show Me Love (ほかに選べる映画ないから)


これでいっかなー。
基本的に1、2、3は差がないです。
『Desert Hearts』
が3位なのは、ものすごく前に見たのであまり覚えてないってだけ。レズビアン映画史的には1位にすべきだろうけど。


PS
忘れ果てていたけど、Gray Mattersは「いい人ではあるけど、、」に入れるべきだったかも。でも予算が違うし、、「いい人」じゃないよな、これ。、、有名人と予算分だけ悪口いってもいいはず。ひどいんだから!見ているあいだ、脳細胞が一つ一つ死んでいく、そんな映画でした。ストーリーも会話もばかげてるし、それから、久々に見るハオレっぷり!