声明で罰/フェミニズムで絶滅

ちょっと気になった記事二つ

● 「ブリッジ界のディクシー・チックス
世界ブリッジ大会で優勝したアメリカの女性チームが、一部の人々の非難の的になり、出場禁止を含む罰を与えられるかもしれない。http://nytimes.com/2007/11/14/arts/14brid.html?8dpc
なぜ? 
上海で開かれたこの大会で、優勝したアメリカチームのメンバーが授賞式で「わたしたちはブッシュに投票していない」と書かれた紙(ちなみに、夕食会のときに配られたメニューの裏の走り書き風)を掲げたから。

国際大会のチームをつくる団体のエライ人は、「民間の団体が、自分たちの団体を代表する人たちの発言をコントロールするのは当然だ」と答えている。そのうえ、このせいで、スポンサーが降りることになれば、団体にとっても不利になる。

カードを掲げたプレイヤーはこう発言している。「大会中に、他の国の人たちから、アメリカの戦争や外交問題についていろいろ聞かれてきました。…私たちは、他の国の友人たちに、私たちも同じように批判的に考えていると知って欲しかったんです。」

もしも決定されれば、メンバーは1年間あらゆる大会に出場禁止、ブリッジ団体のための200時間のコミュニティ・サービス、それに反省文(そこには誰がこの計画を考え出しどのような経緯で決定したのかを明記しなければならない)の提出が科されることになる。ブリッジで生計を立てるメンバーには、大きな痛手である。


最後に、これらのメンバーを支持するブリッジ・プレイヤーの一人は、世界大会で選手が「1-20-09」(ブッシュの任期終了の日)とか「 Support Our Troops」というバッジを着けてたりするのは、よくあることだ。でも、こういう人たちは叱られてないよ。と述べる。
(以上、NYタイムズの記事をかなり略して訳してます)



● Salon.comのフェミニズム・コーナーが、The Boston Globeの記事を取り上げている。その記事とは、「石器時代フェミニズム?:メスが狩りに出たせいで、ネアンデルタール人は絶滅したかも」というもの。ネアンデルタール人は、性別に関係なく狩りに出かけたから、狩りの最中に出産可能なメスまで怪我し死んだせいで、絶滅したという新説を紹介している。http://www.boston.com/news/science/articles/2007/11/10/stone_age_feminism/?page=1
Salon.comはこれを取り上げて、フェミニズムって呼ぶな!と言ってる。



○ ところで、下の「エスニック」のエントリーなんですが、この話は1年前の話なんです。これを思い出したのは、友だちの勧めで最近「LOST」というアメリカのドラマを見始めたからです。このドラマに韓国人カップルが登場するのですが、このカップルが英語を一言も話さないという設定に、すごくイライラして。(英語を話せと言いたいのではなくて、周りがみんな英語で話し掛けてるのに「OK」や「No」すら言わないのがすごく不自然に思えたのです。6回目位で英語を喋らないのはワケがあるということが判明して、思わず乱舞しそうでしたよ。)  アメリカのドラマで「エスニックな人たち」が出てくると、よく、英語を話さないことが違いとして強調されて、かつ「保守的な家族問題に縛られてる」という設定だったりして、結構ウンザリしません?、、わたしは気になるので、神経質になり過ぎてるかもしれませんが。  こうやって違いを強調しておいて、後半で、とはいえこの人たちも同じ(くらい)人間だよね!という「懐の深さ」を見せ下さったりして。
ま、とにかく、「違いを強調する」っていう問題を考えて、それで、、そういえばあのレストラン(に対するわたしたちのもどかしさは)…と思ったわけで。ちなみに、あのお店は1年前からこの状態なので、すでに1年以上営業しているということは、わたしたちの心配はホント余計なお世話なわけで安心していいはずなのですが。