農業の2冊

そういえば農業のことをまったく知らないと気づき(というか、もちろん世界中のほとんどのことを知らないのですが、それらに関しては知らないということも知らないので)、それにいつか応募できるかもしれないし!、、さっそく2冊借りて来ました。


『農業という仕事−食と環境を守る』大江正章 岩波ジュニア文庫 2001年
この本のキーワードは「新規参入」と「有機」。農業の状況についてデータで述べたあと、新規参入で有機農業を営む人たちのことが、具体的に3,4組紹介されています。成功例だけが雲をつかむような感じで説明されてるので、具体例というより特殊例のような印象をもちました。成功例だけのNPOレポートみたいな印象。(あとカップルばかりが話題でしたが、それがスタンダードなんでしょうか。)でも、わたしは何も知らないのでポイントもわからないのかも。


次に読んだのは
『日本の農業を考える』大野和興 岩波ジュニア文庫 2004年
日本の農業がおかれている状況を、政治・経済かつ科学の面から解説しています。それも、戦中・戦後から現在に至る歴史のなかでの位置づけ、グローバル化のなかの農業と地域性など、今までわたしも聞きかじっていた断片が、丁寧に、一つの物語のように説明されいて、わかりやすかったです(同じ意見だからかな。)挙げる例も的確に思えました。特にこの本のいいところは、「総論」っぽくまとまっているところだと思いました。レインボープランという事業をしている方の話として、「農村はこれまで総論はすべて都会ににぎられ、その都会のためにいかに優秀な各論になるかで血道をあげてきた。そうではなく総論を地域にとりもどし、各論をそこにすむみんなでつくっていくことです」と引用していましたが、この本はそのための前提となる「総論」という感じです。


ちなみに、児童・ジュニア文庫なら理解できるんじゃないか?という自己評価の低さ(高さ?)で、今回もジュニア文庫をチェックしましたが、わたしにはちょうどいい内容でした。というか、わたしはグローバル化とかそのへんをある程度はわかってるつもりだったので、「うんうんそうそう」とすんなり読めたけど、、ジュニアの人たちもこれくらい当たり前にわかるんだろうか。すごいなぁ。というかわたしが足りないのかな、、


ということで、こんなわたしでも少しだけ頭でっかちになって来ました。
ただ、どちらの本も、肉体的精神的な作業や地域の様子については触れてないので、ここで仕入れた知識から、実際に農作業する自分の様子を想像してみました(わたしってヒマ人だな。)


とりあえず、3年から5年はこんな指摘を受け続けるだろう
「ああっ、そんなやり方じゃダメだよ」
「ああっ、それじゃダメだ、やり直さなきゃ」
「ああっ、それじゃダメだ、もう直せないな」
「なんだね、まだ終わらないかね(手際悪すぎ)」
「なんだね、もう終わりにする気かね(まだ途中じゃんか)」
「これしかやらないで(もう少し気を利かせればいいのに…)」
「こんなことまでやって(余計なことを…)」


、、この間に仕事を覚え、信頼とやる気が増えるか、あるいは失っていくかが勝負かな、わたしの想像上では。
ここだけ見れば、どの仕事にもありそうなシチュエーションですが、(というかわたしの想像がそれしか追いつかない、、しかもダメ出しされることしか想像できない、、、)あと体力??(っていうか何の想像だよ)