Ojalá

何にも覚えられないスペイン語ですが、しかし、ラテンアメリカの歌をBGMにして溶け込もうとはしてるんです。(いま聞いてるのはさだまさしとか高田渡みたいなもんかのう。。もっとヒップなおしゃれな歌にしたい気もするけど、、、ま、英語の授業でカーペンターズとか聞かされるようなもんだな。あ、授業で高田渡はないか。。)


そういうわけで、今日はこの名曲の最初の5行を勉強しました。
Ojalá(オハラ) シルビオ・ロドリゲスというキューバ人の歌で、想像するに懐メロナンバー1な歌。(最後に貼り付けたyoutubeのこのコンサートでも客席全員が熱唱。)
Ojalá que las hojas no te toquen el cuerpo cuando caigan
para que no las puedas convertir en cristal.
Ojalá que la lluvia deje de ser milagro que baja por tu cuerpo.
Ojalá que la luna pueda salir sin ti.
Ojalá que la tierra no te bese los pasos.


「オハラ」は「〜でありますように」という意味。「オハラ」だけで使うと「だといいよね」といった意味合いを持つけど、この歌ではオハラの後ろに文がくっついてるので、ずっと「〜でありますように」「〜でありますように」と言ってるのだ。


では、何を願ってるかと言うと、
失恋した相手、つれない相手、思い通りにいかない相手が、あまりにも自分の世界を占めすぎていて、苦しくていられないから、もうあなたのことを考えずにすみますように、、と願っているのです(たぶん)。


スペイン語は主語がよく省略されるけど、動詞の形によって誰が何をしたのか(するのか、しようとするのか)がわかるようになってる。逆に言うと、動詞の形が細かく決まっていて、それがわかんないと何にもわかんない、という過酷な言語です。その過酷さに果敢に挑戦し、この5行を片っ端から調べたところ、ここで使われている動詞は「接続法・現在」であり、主語は3人称(雨や月や葉っぱが主語)、あるいは2人称単数(あなた)であることが判明しました。


で、辞書によると「接続法」とは「ある事柄を事実として述べるのではなく、話者の頭のなかで考えられた想像・仮定・願望を言い表す」らしい。なるほど「オハラ」のときに使うべき用法ですな。


そんなわけで最初の5行は
落ち葉(las hojas)が落ちるとき、あなたの身体に触れず(tocar)に落ちますように
そうすればあなたにガラス(?)に変えられずに済むから。
雨があなたの身体に降り注ぐ奇跡(milagro)じゃなくなりますように。
月があなたなしで出てきますように。
大地があなたの歩く先からキスしてまわりませんように(→あなたにいい思いをさせませんように?)


「接続法現在」を使っているので「実現可能性あり」と想像しているとみなせます。


恨み節のようだけど、しかし、葉っぱや雨や月や地球といった美しいものをあげてしまってるところがまだまだ惚れた弱み。というか、相手を恨んでるのではなく、むしろ褒め称えてる感があって、片思いの複雑さ切なさを感じますね、、まだ5行だけど、、誤読かもしれないけど。


ちなみにyoutubeのコメント欄にもありますが、これはカストロのことを歌ってるという噂も。(ホントは最初の恋人のことを思って作ったらしい)

ところでわたし、「接続法」とか言って威張ってるけど、まだ数も数えられないし、いまがんばって思い出そうとして出てきたスペイン語は「ドンデ」だけなんです。。。英語でいうWhere。
辞書ひかないでわかるようになるのが目標だけど、、30年かかるなこりゃ。