司法と障害者

9日までは障害者週間とのこと。
あたし昨日、司法と障害者*1についての講演を聞いてきましたの。とても関心があったのではるばる駆けつけたのですが、1.自分がすっごく具合が悪かった、2.全体的にイマイチだったのです。よって、まとめもショボイですが


知的発達障害者が「被告」になったとき
・警察や裁判の過程で「障害」を認識されない
   →応答証言の困難
   →事件と障害との関連を切り離す(検察の物語に組み込まれる)
・刑務所内で「障害者」と認められず(「だからどういう問題があるのか」の説明がなかったのが残念。しかし、人数はかなり多いとのこと)
・出所した後に行くあても仕事もない→刑務所に戻る
(刑務所は収容するところだから、出た後は何もしない/できない。出所後の行き先が「家族」と答えた人もいるけど、実際はわからないそうです。そもそも医療刑務所出所後が「医療施設」「家族」「不明」しかなくて、家族が引き取るか否かしかないと知ってつらかった。こんなにも「社会」はこういう人の存在を無視してるのか。基本を家族単位にして、家族がない人は刑務所なのかし。、、福祉充実してほしいよ。)


障害者が「被害者」「原告」になったとき
・裁判の過程で「障害」に配慮されない。
   →応答や証言の困難(例えば、知的障害者のレイプ訴訟での証言など)
・健常者(←これだっても経済格差がある)との格差
  ・健常者であれば認められる遺失利益が認められない例
  ・事故等での加重障害を認めない例


これらについて、基調講演とシンポジウム(医療刑務所の人、知的障害支援で働いてる人、被害者支援の人など)があったんですが、、、、かなりまとまりがなくて体系的な情報も問題提起もなく、期待していただけに残念でした。やってる人は本当に素晴らしくいろいろやってらっしゃって、お話したいことももっともっとたくさんあったと思うんですが、企画のまとまりがないっつうか、基調講演も時間がなくてなんと本題を端折り!、シンポジウムは各自報告を読むだけ。「シンポジウム」じゃなかったよね、、辞書でシンポジウムってひいちゃったよ。。
てわけで、どの話も歯の奥にモノが詰まったようなカンジで、「曇りガラス越しに霧の向こうを見てる」くらいもどかしかったです。「次はわたしに発表やらせて!」とでしゃばりたくなりました。聞きに来ていた当事者やご家族の人たちももどかしかったと思う。


とはいえ、こういうことを周知させるのは大事だと思うのでとってもありがたかったです。わたしが具合が悪かったので、実際よりも30%ネガティブに見てると思います。いまも具合悪いので30%悪口アップかも。(しかし、オープニングの歌5曲はちょっと、、、時間がおした一因でしょう。2曲、いや、1曲で十分じゃん。選曲も、、、。)

*1:どういう障害かは特定せず話が進んでいて、いろいろのようでしたが、知的障害精神障害が主だった、のかな