いつ不審になるの?

犯人容疑者が若い女性に声をかけるなどの不審行動。で思い出すことがあるんで
いぜん近所に知的障害のありそうなオニイがいて、この人はおそらくあいさつ魔だったんですが、たまーに道で出会うと「こんにちは!」といいカンジで挨拶してくれるのです。見ず知らずでも。で、わたしも「こんにちは」とやってたんですけど、ある日急いでいたので、ついわたしの「こんにちは」がゾンザイになってしまったことがありました。そしたら、わたしの声が届かなかったみたいで、(彼にとっては挨拶が返ってこなくて不審だったと思うんだけど)後を追ってまた「こんにちは、こんにちは」と言ってきました。おお、すまん。彼にとって返事を聞くまでが大事だったのか。と賢いわたしは了解しました。
でね、ある日、信号で立ち止まると、向こう側にその彼がいて、すぐ前で信号待ちしていたおねえに向っておそらく「こんにちは」と言うのが見えました。そしたら、そのおねえが6斜線挟んだ向こう側からでもはっきりわかるほど猛烈に驚いて?嫌がって?、すっごい体勢で避けたのです。しまった!青になったらわたしが行って挨拶返すから、ちょっと待ってて!と思ったのですが、なかなか青にならず、、。おねえが避けて逃げるので、たぶん余計返事を求めていると思われます。で、半ばこんにちはで追いかける形になって、近くのお店におねえが逃げ込んでしまいました。あーあ、しまった、これじゃ彼が「不審者」になっちゃうよ。ってとても残念でしたよ。
昨日の講演で「障がい者もふつうの場所で暮らす」というお話がありましたが、そもそもふつうじゃない場所と区別されるのも問題とはいえ、「ふつうの場所」にいる人たちももう少し見識を深める機会が欲しいよね。わたしは深めたい。さもないと、知っていればしたくなかったかもしれない排除をしてしまうかもしれないもん。(あと自分が排除されてることにも気づいたりして悲しいの。)
挨拶を返す義理もないし、知らない人から言われたら驚くのもわかるけどさ、、、でも、あいさつ魔に肩入れするあまり今度はわたしがおねえを追って「ちょっとー、挨拶も返さないなんてあんた不審だよ!」と訴えたかったくらいでも、もしそうしたらわたしが一番の不審者だよね。