異国話し声

ホケーッと電車に乗っていて、ふと隣の人たちが話す声に気づいたんだけど、なんかへんなかんじ。で、聞き耳を立ててみだけどどーしても何を話してるのかサッパリ意味が聞き取れなくて、あれ?わたし言葉がわからなくなったのかしら??と思ったけど、やがて(すぐにではなく、やがてであった)わかりました。韓国語でした(たぶん)。だからわかんなかったんだー。だけど、いまさらながら日本語とすっごく似てますよね、トーンというか発声の仕方というか。


それで思い出したんですけど、数年前にアメリカの町を日本語の友だちと歩いていたときのことです。
友だちが自分に起きたことについて、興奮気味に話し始めたのです。話してるうちにさらに熱くなって夢中で話す友達。面白い話だったんで、わたしも「うんうん、それで?」とノッて聞いていたんです。「うん」しか口を挟まなくてもちょうどいい会話。

そしたら、前をずっとおじさんが歩いていたんですけど、そのおじさんの耳にわたしたちの話し声が入っていて、おじさん気になったんでしょうね、、、どうしても気になったんでしょうね。信号待ちになったとき、クルっと振り返って、注意してきたんです。

「ねえねえ、レディースたち、あのね、ボクちょっと思ったんだけど、、、まず(友人の方を指して)キミが喋って、そしたら今度は(わたしを見て)キミが喋る、そして今度はまたキミが喋る。そうすればもっとワンダフルになると思うんだけど、、」

え?何?と理解するまで数秒、「あ、OK、そうね」と笑ってすごしつつ、
ひえ〜っそんなん注意された〜と大爆笑。

たしかに、意味を聞き取れない英語のおじさんにとっては、わたしたちの会話は「なんかよくわかんない声のやりとり」、ものすごく不公平に聞こえたんでしょう。何分も一人が一方的に話し続けて、もう一人はたまに「うん」とだけしか口を挟めてないんですもの。めっちゃ不公平だよね。おじさん、親切にありがとう。

いまでもときどき思い出しては「あなたが喋り過ぎだからよ」とか言って大笑いしています。そのときの会話もすごく楽しかったし(「うん」しか言ってないけど)、おじさんの注意も楽しかった(注意したあとテヘッとか照れて去ったのも面白かった)だからほんといい思い出。(ま、こんな注意されたのも、わたちがアジア系の女子だから基本ナメラれてるってのがあると思うけど。)